正直に申し上げます。私も起業した当初は相当エゴの強いデザイナーかぶれでした。
私のプロフィール概要は下記よりご確認ください。
このプロフィールにある通り起業当初はパソコン教室からのスタートでした。デザインの勉強をしていたわけでもなく、デザイン会社に勤めていたわけでもなかった私が、パソコン教室にプラスして広告デザインの仕事を受けるようになったのは起業して1年ほど経ったときでした。
理由は2つ
・パソコン教室という商売だけでは一生食べていくのは難しいと考えていた。
・デザイナーって肩書カッコいい!
1つ目の理由はともかく、2つ目はなんと安易な発想だったのでしょう。
ある程度安易な方が(知らぬが仏)行動できたというのは良しとしますが・・・
広告デザイナーとしては失格ですね。
デザインの仕事を初めて間もない頃に、福島県のホームページコンテストで優秀賞を受賞するなど、なまじデザインできてしまったことが、私のデザイナーかぶれに拍車をかけました。
私はいつもこう考えていたのです。
・かっこいい(可愛い)デザインをしたい。
・素敵だねって言われるデザインをしたい。
これらが全て悪いとは思いません、デザインをする上で必要な要素の一つでもあるからです。
しかし、更に質の悪いことに、広告デザイナーの肩書を掲げながら、私の意識はお客様のお客様(つまり広告を見て、お店や会社を利用してくれるお客様)ではなく、私に制作費を支払っていただくクライアント様と、事もあろうに同じデザイナーの評価を非常に意識していました。
だから私はいつもこんな事で頭を悩ませ、必要以上の時間をデザインに費やしていました。
100社あったら100社全く異なる100通りのデザインをしなくてはならない・・・そんな脅迫概念にかられていました。
ネタの引き出しは少ないよりかは多いほうが良いと思いますが、何事にも王道があり、奇をてらう必要はあまりないのだ。ユーザービリティやアクセシビリティの面からもそこにあるから見つけやすかったり、その色だから気づきやすかったり、その形だから使いやすかったりする王道や定番がありますよね。何事にも。
デザイナーの悪い癖でマンネリや焼き増しを嫌う傾向。探求するという事は悪いことじゃないと思うのですが、目的がずれてしまっていました。似通ったデザインだから悪いということは全然ありません、そのデザインが集客のために必要な成功の方程式ならどんどん採用するべきです。
仮にA社とB社全く業種の異なる会社の広告デザインが似通っているからと言って、お客様がその会社やお店を選ばない理由にはなりません。肝心なことはその広告にはお店や会社の「ならでは」が明記してあり、お客様が選ぶ理由が伝わることです。
私自身は少なからずともそう考えているのですが、いかがでしょうか?
成果や集客に直結しないデザイナーのエゴには私自身も、もううんざりなのです。
デザイナーのエゴの為に時間を費やすより、もっと集客や売上アップのための戦略やブランディングに時間をかけたいと思うので、アンデザインは見積もりの項目から「デザイン費用」という項目を削除しました。名刺の肩書からもデザイナーを削除しました。
私は御社の頼れる広報マンであり営業マンでありたいです。
LEAVE A REPLY